強直性脊椎炎について

強直性脊椎炎とは?

 

 強直性脊椎炎とは主に脊柱を中心として起こる関節炎であり、関節が炎症を繰り返す過程で、組織の硬化や痛みを引き起こすようになる状態のことを言います。

 

 椎体間の関節突起や椎間板などが炎症を繰り返すと、関節の周りを取り囲む関節包などが繊維化を起こし、最終的には関節が癒合して柔軟性が失われます。

 

 関節の癒合は関節周囲にある腱や靭帯が炎症を起こすことで起こります。なぜなら炎症により関節周囲が侵食され、治っていく中でそこに余分な骨組織を作るためです。新たに作られた骨組織は硬く、柔軟性がないため通常の関節可動域を失って行きます。

 

強直性脊椎炎はどの年代にも起こる可能性はありますが、とりわけ15歳から30歳の男性に起こりやすいと言われています。

 

原因ははっきりと解明されていませんが、白血球の表面にあるHLA-B27と呼ばれるタンパク質が関連していると言われています。

症状

 

 強直性脊椎炎の症状としては以下のようなものがあります。

 

・腰やお尻などの痛み。日によって痛む場所が変わることもある

・安静時より身体を動かしている方が楽に感じやすい

・発熱

・倦怠感

・急激な体重減少