2022,1,23
*ご来院時の様子
ここ数年間慢性的に右膝が痛いことがあり、特にここ1〜2ヶ月は膝の痛みが強くある状態でした。理由として考えられるのは娘に子供が産まれ、抱っこなどをすることが増えたためだと考えています。また、外反母趾が10年以上前からあり、それが気になる様になってから膝の痛みも強くなったような感覚を持っていました。また、ここ数日は腰の痛む感じも少し位あるとのことです。
*カイロプラクティック評価
・膝の屈曲運動は問題なし
・腓骨周辺の筋肉に硬結あり
・歩行動作にて、外反母趾をかばっているため、距骨下関節が内反している。
・右腰椎四番に関節機能障害あり
所見より、膝の痛みは右足の外板母指を庇うことで起きる代償動作にて起こっていることが推察できた。また、その状態で子供を長時間抱えることで右の腰にも負担が及び、膝や足首に負担をかけていた。全体の状態を考えてまずは腰・骨盤に対するアプローチ行うと共に、外反母趾の影響で動かなくなってしまった腓骨に対してもアプローチを行った。
*マネージメント
初回の施術後は腓骨周りの緊張はとれ、全体のバランスも変わり「背が伸びたような感じがある」と言われていた。2日後にもう一度来院した際には、右膝の外側が楽になり以前より楽になりしゃがむのが苦ではなくなったとのこと。また、初回後にお伝えしたストレッチもお風呂後に行うと膝が軽くなる感じがあると言われる。3回の施術が終わった時点で膝の痛みが治まったので、一度ケースクローズし今後はメンテナンスケアをおすすめした。
*担当者コメント
今回のケースでは外反母趾の代償で膝や腰の痛みが出ているケースでしたが、特に印象的だったのが2回目後に「今まで原因が分からなかったから不安だったけど、良くなるんだと思うと気持ち的に楽になった」と言われたことでした。身体の構造を理解し、いろんな可能性を考えて日々の臨床を行うことが、原因の解明の糸口となり、悩んでいる方の力になれると改めて感じる症例でした。