腕の痛みや痺れについての症例報告

育児による腕の痺れ

 

2022.1.16

*ご来院時の様子

 

3ヶ月前に出産され、お子さんを抱っこすることが増えた。1ヶ月ぐらい前より肩・首こり感が強く感じるようになり、1週間前より痺れに変わってきた。今は右手の親指から〜中指ぐらいまでが痺れを感じている。首・肩こりは以前からあったが、手が痺れると言うのは初めてである。 

 

*カイロプラクティック評価

 

・首を後ろ、右側に傾けると痺れ感が強くなる。

・右肩甲骨の安定に関わるいくつかの筋力がうまく使えていない。

・左骨盤が後方変位していた。

 

所見より、普段お子さんを抱えている姿勢により右肩に負担がかかり、その影響で右肩周辺の筋肉の過緊張と頚椎下部の神経への影響により痺れが誘発されていると考えた。検査結果を踏まえ、頚部に対する調整(アジャストメント)、右肩の安定筋に対するモビリゼーション、間接的に影響している左骨盤に対するアプローチを行うことにした。

 

*マネジメント

 

初回時終了後は右肩の軽さ、と痺れの軽減が見られた。翌日にきていただいた際には、睡眠の質が上がり、腕の痺れ昨日ほどではないが改善しているとのこと。継続して同様の施術を行い様子を見た。3回目の施術後には痺れは感じなくなり、夜も以前より眠れるようになっている喜ばれていた。今後は、育児で負担がかかる前に来ていただくようにと、簡単なストレッチもお伝えしケースを一度終了とした。

 

*担当者コメント

 

今回の症例のように、産後の育児で身体に色々な負荷がかかり、以前にはなかったようなことが起きるケースは多いです。また、腕・手の痺れは頚椎の神経からの問題も多いので、痺れが出ている場所を解剖学的に把握し、施術を行うことが求められます。同じような症状でお困りの方は、早めに専門家にご相談ください。