糖質について

糖質とは

 

 糖質は炭素(C)、酸素(O)、水素(H)の三つによって構成され、一般的には炭水化物と呼ばれています。糖質は以下の三つに分類することができます。

 

・単糖類:これ以上分解することができない糖質の最小単位であり、代表的なものにグルコースやガラクトース、フルクトースなどがあります。

・二糖類:単糖類が二個結合したもので、代表的なものにショ糖や乳糖などがあります。

・多糖類:単糖類が多数結合したもので、デンプンやグリコーゲン、セルロースなどがあります。

糖質の働き

 

 血中にあるグルコースは血糖と呼び、人間が活動するためのエネルギーを作り出しています。またエネルギー源としてだけではなく、糖鎖やアミノ酸、脂質の合成にも利用されています。

糖質の代謝

 

・内呼吸:グルコースを分解してエネルギーを取り出すことは、細胞が酸素を取り入れて二酸化炭素ウィ出すため内呼吸と呼ばれています。

 

・嫌気呼吸:無酸素の運動を行うと、骨格筋での酸素の供給が間に合わなくなるため、グルコースは酸素を使えず乳酸に分解されます。嫌気呼吸では内呼吸に比べエネルギー源となるATPが作れないため、筋肉に乳酸が溜まり運動が続けられなくなります。

 

・グリコーゲンの合成や分解:吸収されたグルコースの中で過剰な分は肝臓や筋肉の細胞に取り込まれ、グリコーゲンという形で蓄えられます。このグリコーゲンは血糖値が下がってくると、分解されてグリコースとなり血液中に流れます。

 

・糖新生:グリセリンやアミノ酸など、糖質以外の物質からグルコースを合成することを糖新生と呼びます。糖新生は主にグルコースの供給が不足したときに起こる反応です。

糖質不足とは

 

 糖質は食事摂取基準によると1日のエネルギー摂取量の50〜65%が理想と言われています。糖質の量が不足すると以下のような症状が出ます。

 

・疲労感

・イライラしやすい

・眠気

・ふらつき

・動悸

・怒り

・焦燥感

・落ち込み

 

 また糖質が足りないことで、身体のタンパク質がエネルギー源として使われ、筋肉量の減少や基礎代謝の低下にも繋がります。