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腰椎椎間板ヘルニアについて

腰椎椎間板ヘルニアとは何か

 

椎間板とは背骨の一つ一つの椎体の間にある組織であり、水分を多く含んでいることもありゲル状で非常に柔らかい組織です。椎間板ヘルニアの状態になると、この柔らかい組織が主に後方に飛び出して神経根を圧迫して腰や下肢に対して痛み・痺れを引き起こす状態のことを言います。加齢に伴って椎間板が退行性に変性を起こすことで起こることが一般的であるが、腰に負荷がかかるスポーツ(重量挙げやラグビー)などを行っている若い人も起こることが多くあります。また、家族内での遺伝や普段のデスクワーク姿勢などが影響することもわかってきています。

腰椎椎間板ヘルニアの種類

ヘルニアは大きく神経根型と馬尾型とに分けることができます。

神経根型は背骨の中を通る脊髄神経が枝分かれし、左右の神経に伸びるところで障害が起きます。ヘルニアと呼ばれる多くはこのタイプが多く、特徴としてどちらか左右の足に痛みや痺れが起きます。重症度としては低く手術よりは保存療法が好まれることが多いです。

一方、馬尾型と呼ばれるヘルニアでは、脊髄の一部である馬尾神経に対して直接ヘルニアが障害を起こすため、両側に症状が出たり、排尿障害なども起きます。馬尾型の場合は症状が強く、放っておくと手遅れになることもあるので、手術も考慮に入れなければいけません。


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腰椎椎間板ヘルニアの症状

 

 腰椎椎間板ヘルニアの症状は腰の比較的軽い痛みから、足先まで強い痺れがあり早急に病院に受診が必要な場合など多岐にわたります。多くの場合6週間以内に痛みが和らいでい来ますが、その期間は症状が強く出るため日常生活にも支障をきたす人も多くいます。また、痛みが和らいだ後も重だるさなどが残りやすく、慢性腰痛に繋がるケースもあります。

 ヘルニアによって神経が圧迫されたり炎症を起こすと、その場所に関連した神経が影響を受け神経痛が起こります。特に坐骨神経痛は腰椎椎間板ヘルニアによって起こりやすく、その影響で太ももから足先にかけて痺れが出ます。「坐骨神経痛についてはコチラ

 腰椎椎間板ヘルニアの痛みは以下のようなものが挙げられます。

 

・足の痛み:腰痛よりも足の痛みの方が辛く感じるのは腰椎椎間板ヘルニアの特徴の一つです。もし、坐骨神経の走行に沿って痛みを感じるような場合は坐骨神経痛、または放散痛と呼ばれます。

 

・神経痛:腰椎椎間板ヘルニアで一番わかりやすい症状は足に感じる神経痛で、「鋭い」「電気が走るような」「焼けるような」と訴える人が多いです。

 

・人によって様々な場所に症状が出る:ヘルニアが背骨のどこで影響を出しているのかによって症状の出方が変わること、また症状は片側に出ることが多いです。

 

・神経障害:人によっては筋力の弱化(運動神経への影響)が起きたり、足などの感覚(感覚神経)が鈍くなるという症状が出たりします。

 

・腰の痛み:腰椎椎間板ヘルニアの腰の痛みは「重だるい」や「ズキズキ」と感じ、腰のハリや固さを伴います。またヘルニアの影響で急性腰痛が出ることがあり、その際はアイシングや楽な姿勢で休むことが必要です。

 

・動くと強くなる痛み:長時間の同じ姿勢や、少し歩いただけでも痛みが強くなります。また、くしゃみや咳など腹圧が上がった時も強く感じます。

 

・前屈動作での痛み:前屈みになる動作は椎間板を後方に押し出す力が働くため、痛みが津ようなる傾向があります。

 

・症状の進行が早い:一度症状が出ると何か特別な動きをしなくても、急に痛みが強くなっていきます。

 

 椎間板ヘルニアの痛みは広範囲であるほど痛みが強くなる傾向があり、ヘルニアが神経に触っていない場合は症状が出ない場合もあります。

腰椎の障害箇所による症状の違い

 

 腰椎椎間板ヘルニアの症状の出る範囲はどこの腰椎で影響を受けているかによって変わります。それぞれの腰椎の分節で影響が出たときは次のような症状が見られます。

 

・腰椎3〜4番間:この箇所が影響を受けると膝蓋腱反射が陽性となります。症状は太ももへの鋭い痛みや痺れなどを感じやすく、場合によって膝やスネの方まで感じることもあります。

 

・腰椎4〜5番間:この部分で影響を受けると足首を反らせる(背屈)が難しくなり、その結果踵で歩くことが困難になります。また坐骨神経痛の痛みとして知られている場所で、太ももの裏側に痛みを感じ、ふくらはぎの方まで痛みが及ぶこともあります。

 

・腰椎5〜仙椎1番:この箇所が影響を受けるとアキレス腱反射が陽性となります。また足首を伸ばす動き(底屈)が困難となるため、爪先立ちで歩くことが難しくなります。この部分の痛みはふくらはぎの外側から足底に向かい放散痛が出ます。

 

上記のような症状は腰椎椎間板ヘルニア以外でも出ることがあります。なので上記のような神経症状を感じるようでしたら、始めに医療機関でレントゲンやMRIなどで検査をすることが推奨されます。

腰椎椎間板ヘルニアの要因

 

 腰椎椎間板ヘルニアの痛みは突然やってくるように感じますが、痛みが出るまでには過程が存在します。子供の椎間板は水分を多く含んでいることで、体重を支えるクッションの作用がしっかり働きます。しかし歳を重ねるにつれて水分量は減っていき椎間板の外側を囲う繊維輪が脆くなることで、物を持ち上げたりなどの簡単な動作でも椎間板に軽い切れ目が入りやすくなります。椎間板を引き起こす要因は以下のものです。

 

・年齢:最も腰椎椎間板ヘルニアが好発しやすい年齢は35歳から50歳の間です。80歳を超えるとほとんど起こりません。

・性別:男性は女性よりも2倍椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。

・職業:重いものを扱う仕事を行っている人は腰椎椎間板ヘルニアのリスクが高いと言われています。

・喫煙:ニコチンは椎間板への血液供給を妨げるため、椎間板の修復が遅くなります。その結果、椎間板の微小断裂など起こしても修復がうまく行えず、ヘルニアになるリスクが上がります。

 

 上記のような椎間板ヘルニアの要因はあくまでもリスクを上げるものであり、当てはまるものがないとしてもヘルニアを発症する人はいます。

カイロプラクティックケア

神経根型のヘルニアのの大半、特に硬膜外腔に脱出したヘルニアの場合は周囲の組織によって身体の一部として吸収され、約3ヶ月ほどで吸収されると言われています。また、「手術したのに治らなかった」と言う人がいるように、ヘルニアが問題というよりは、それに伴って起きる筋や関節の問題もケースとして多くあります。カイロプラクティックでは、身体全体の状態を確認したのち、ヘルニア自体をどうにかすると言うことはせず、ヘルニアになってしまうメカニズムに対してアプローチを行うことが重要だと考えています。もしお悩みの方は一度ご相談ください。