圧迫骨折について!
圧迫骨折は背骨の前面部を構成する椎体が、荷重などが原因により押しつぶされることで起こります。多くの場合、骨粗鬆症や圧迫骨折が原因となり起こると言われています。
今回のブログでは圧迫骨折の基本的な知識を紹介するとともに、圧迫性骨折により腰痛などが起こるメカニズムなども紹介したいと思います。
圧迫骨折は自然と起こる
骨粗鬆症や脊椎腫瘍などが原因で背骨の椎体が外力に対して弱くなり、身体がこれ以上荷重に耐えきれなくなった時に起こります。窓を開けたり、咳をしたり、横になる時など日常生活をしている時に自然と起こることも多くあります。また、骨粗鬆症による圧迫骨折は一度起こると、複数の椎体に対しても繰り返し起こりやすくなります。
上記のような症状をもっていなくても、交通事故などにより背骨に強い外力が加わると圧迫骨折は起こります。
胸椎下部〜腰椎にかけて起こりやすい
圧迫骨折は背骨のどの場所でも起こり得ますが、最も起こりやすいのは胸椎と腰椎の部分で、データによると60〜75%の圧迫骨折は胸椎12番から腰椎2番の間で起こると言われています。次に多いのが腰椎下部でおよそ30%程と言われています。
反対に頚椎や上部胸椎で圧迫骨折が起こることは稀です。また圧迫骨折は椎体の前面部が徐々に潰れることで起こるため、椎体の後部は変化がなく、背中と腰が曲がってしまうというのもこのために起こります。
圧迫骨折による痛みとは
圧迫骨折による痛みはどの椎体で骨折が起こっているかや、どれだけ周囲の神経に影響を及ぼしているかによって決まります。圧迫骨折が起こると以下のような症状を感じやすくなります。
・骨折が起こった周囲に重だるい痛み
・骨折箇所に触った時や押した時に起こる痛み
・咳やくしゃみをした時などに起こる強い痛み
もし、外傷による圧迫骨折の場合は周囲の皮膚が炎症などの影響で腫れる場合もあります。
神経を圧迫するケースでは以下のような症状が出ます。
・骨折を起こした周囲に鋭い痛み
・腕や足などに電気が走るような痛み
・歩きづらさ
症状が強いケースでは脊髄神経に対して影響が出ているケースがあります。
圧迫骨折の対処法としては、基本的には痛み止めやコルセットなどの保存療法が行われます。もし、上記のような症状でお悩みの方は一度病院などを受診してみてください。
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