尾骨の痛みの原因について
尾骨痛は背骨の最下部にある尾骨の痛みであり、外傷によるものや理由もなく自然と痛みが出ることもあります。痛みは通常数週間から数ヶ月続き、徐々に弱まっていきます。
今回のブログでは尾骨痛の原因や症状、ケアの仕方などについて紹介します。
尾骨の重要性
生まれた直後尾骨は3〜5つの骨で構成されていますが、成人になるにつれてこれらが癒合して1つの骨となります。上部で仙骨と関節を形成し、以下のような役割を持っています。
・骨盤にある筋肉や靭帯の付着部としての機能
・骨盤底部の安定
・出産次に産道を広げる役割
尾骨痛の4つの要因
尾骨痛は外傷や反復動作による疲労の蓄積、関節の退行性変化などがあり以下がその要因となります。
尾骨の骨折や脱臼などの外傷
・転倒時などに尻もちをついた時に尾骨を痛める場合
・出産時に尾骨が引っ張られることで痛める場合
妊娠などは尾骨を痛める大きな要因となります。
尾骨の解剖学的変化
通常尾骨は軽度前傾をしているが、以下のような原因で過剰に前傾・後傾してしまうことがあります。
・過剰に尾骨が後傾していると、尾骨周囲の筋肉や靭帯が硬くなります。
・過剰に尾骨が前傾していると、腸の活動を妨げたりします。
尾骨の骨棘
尾骨に骨棘などが形成されることで、座っている時や寝ている時などに痛みを起こしやすくなります。
尾骨の炎症
変形性の関節炎などが起こることで、尾骨周囲に炎症が起こり痛みを引き起こします。
座っている時の尾骨の痛み
尾骨痛の中で座っている姿勢は特に症状が感じやすくなります。特に以下のような状況が考えられます。
・座っている時の痛み:座っている時は上半身の体重が骨盤かかりやすいため、尾骨が持続的に圧迫され痛みが出やすくなります。
・寄りかかって座った時の痛み:背中に寄りかかって座ることで、骨盤が後傾し尾骨に体重がかかりやすくなるため、より痛みが強くなります。
・座っている状態から立ち上がった時:立ち上がる時に感じる痛みの場合は、尾骨の可動制限が大きく関係し、座って立ち上がる動作で尾骨が動くため痛みが出ます。
尾骨の痛みを和らげる方法
以下は尾骨の痛みがある時に和らげる方法です。
・座る際はU字型のクッションなどを使用する。
・状況に応じてアイス&ホットパックを患部に使用する。
・NSAIDs系の痛み止めを使用する。
もし上記に書いたような対策を行っても痛みが治らない場合は、一度専門家などに確認してもらうことが必要となります。
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