むち打ち症とカイロプラクティック
むち打ち症は首に対して強い衝撃が加わることで、首が前後に強く揺さぶられることで起こります。多くの場合交通事故で起こりますが、ラグビーなどのコンタクトスポーツや、高いところからの転倒などによっても起こることがあります。
今回は症例報告としてある男性のむち打ちが改善したケースをご紹介いたします。
むち打ち症とは
むち打ち症は比較的起こりやすい外傷であり、アメリカでは年間約200万人もの人がなると言われています。多くのケースが交通事故による追突の衝撃で起こりますが、高い所からの転倒やコンタクトスポーツが原因によるものもあります。
むち打ち症は英語で"Whiplash"と呼ばれ、むちのように首が前後に揺さぶられることが言葉の由来となります。むち打ち症は最初になっても気づかないことが多く、数週間から数ヶ月後に痛みが続いていることに気づくケースが多々あります。
首が前後に強く揺さぶられると頚椎を中心として背骨や周囲の筋肉、靭帯などに影響を与えます。その結果、神経や筋肉、靭帯などの損傷を引き起こし、強い痛みの原因となります。
特徴的な症状
むち打ち症の特徴的な症状として以下のようなものがあります。
・首の痛み
・肩や背中、腕の痛み
・頭痛
・視界がぼやける
・首を回した時に痛み
・首の可動性が減少する
・目眩
・慢性的な疲労感
・腕や手、指先に感じる痺れ
・耳鳴り
・不眠
・うつ
カイロプラクティックケア
ケアの進め方はむち打ち症の重症度によって変わりますが、基本的には脊柱に対するマニピュレーションやアジャストメントが中心になります。
・脊柱に対するモビリゼーション:背骨に対してゆっくりと動きをつけていくことで、首の痛みだけでなく腕の痺れなどにも効果があります。特に椎間板に神経症状で、炎症が強い方などは首の牽引なども含めこの方法を取ることが多いです。
・脊柱に対するアジャストメント:カイロプラクターによる矯正(アジャストメント)は、むち打ち症の影響で機能していない関節に対して行うため、神経機能の回復を見込むことができ、マッサージなどの筋肉に対するケアよりも効果的な症状の改善を見込むことができます。
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