良い姿勢を習慣づけるための方法とは?
私たちは普段自分たちが思っているよりも長い時間不良姿勢でいることが多く、その結果、腰痛や肩こりなど症状に悩まされています。つまり姿勢の崩れは見た目の問題だけではなく、慢性痛や慢性疲労、椎間板ヘルニアや椎間板変性などの背骨の構造的な変化ももたらし、長引く腰痛などを引き起こす要因になるのです。
不良姿勢になる要因
不良姿勢になる原因は以下のようなものになります。
・脊柱起立筋群など姿勢を安定させる筋肉の弱化。
・長時間座る姿勢が続くこと。『デスクワークでの正しい姿勢はコチラ』
・間違ったフォームでウォーキングやエクササイズを行うこと。
・スマホなどを長時間使用することのストレートネック。『ストレートネックについてはコチラ』
・間違った寝方や横になり方。
良い姿勢とは最小限の力で身体を安定させ整えることです。そのためには背骨一つ一つが前後左右に歪むことなく、正しい配列をされていることが重要です。
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正しい姿勢を作るためのエクササイズ
良い姿勢を作る上で重要なことは、自分の身体の状態を知ることです。また痛みが無いからといって、良い姿勢であるとは限らないということです。私たちはある動作で間違った身体の使い方をしていても、慣れてしまっているため気づかないのです。
身体の正しい使い方を思い出すために、最近ではヨガやピラティスなどで、関節一つ一つの使い方を再教育させることも有効であると言われています。バランスを整えるための筋力トレーニングなども、良い姿勢作りに有効です。
良い姿勢を作るための9つの方法
良い姿勢は1日で出来ることではなく、一つずつステップを踏んでいく必要があります。なぜなら良い姿勢に変わっていく中で、身体が正しい位置を記憶していく必要があり、それには一つずつ出来ることを増やしていくことが重要だからです。
次に紹介するのは良い姿勢を作るための9つの方法です。
柔軟性の向上
身体の柔軟性は健康状態を向上させる意味でも非常に重要です。ここでは二つの効果的なストレッチをご紹介します。
・両腕を後ろに持っていき、片方の手で反対の手首を掴みます。その状態で肩甲骨を内側に近づけていき、深呼吸しながらその状態を30秒ほど維持します。5〜10回ほどを目安に行うとより効果的です。
・壁に背中を付け、腕は肘を曲げた状態で顔の横に置きます。顎を引くように頭を壁の方向に押し付けると同時に、肩甲骨を内側に寄せていきます。
寝ている時の姿勢
寝ている時の姿勢というのは、日中座ったり立ったりする姿勢に影響を出します。一番簡単に背骨を真っ直ぐに保つ方法は膝の間にクッションを挟んで寝ることです。これをすることで背骨にかかる余計な負担を取り除くことができます。また、寝る姿勢としては横向きで、膝を少し曲げた姿勢がおすすめで、この姿勢を寝るときに行うと深い呼吸やいびきの予防にもつながります。
動きやすい服装や靴を選ぶ
普段高いヒールや歩きづらい靴を履いていませんか?
高いヒールを履くと重心は前方に移動するため、猫背姿勢を作りやすくなります。もし可能であれば7cm以上のヒールを履くことはお勧めしません。また、靴だけではなくカバンや衣類なども姿勢に影響します。特に重い鞄を常に背負っていると、前屈みの猫背姿勢を誘発しやすくなります。
仕事場での環境を整える
多くの人はデスクワークの影響で常に前屈みの姿勢をして、1日を過ごしています。もし、小まめに休息が取れないようであれば、仕事をする環境を少し変えてみるのがお勧めです。時にスタンディングデスクは最近注目されており、座らなくていいため腰痛や肩こりの予防に効果的です。
座っている姿勢の改善
普段座っている時、背中が真っ直ぐになっているか、肩が前に入りすぎていないか、足の裏がしっかりと地面に付いているかなどを意識することが重要です。また、足を組むことが癖になっている人は、腰部や骨盤が崩れやすく痛みの原因になるので注意しましょう。
立っている時の注意点
立っている時はお腹の筋肉を働きやすくさせるために、胸を少し情報に向けましょう。なるべく両足に体重が均等に乗るようにし、膝気持ち程度曲げましょう。
良い姿勢で歩く
歩いているときは出来るだけ目線を水平からやや低めぐらいを保ち、首は真っ直ぐになるように保ちましょう。また歩くときは踵から着地し、つま先から地面に着くようにしましょう。
運動習慣をつける
ストレッチや筋力トレーニングなどを習慣的に行うことは、姿勢を含むより良い健康をめざす上で極めて重要です。どのような運動を選択するかの基準で重要なことは、自分がやっていて楽しいと思うものを選ぶことをお勧めします。ヨガやピラティスなどは最近人気がありますが、別の方法でも自分が楽しく出来るものであれば構いません。重要なことは続けられる運動を選択することだからです。
最後に
立つ、座るなどの動作から、運動をする動作などあらゆる場面で、今より良い姿勢を維持できるようになると、慢性疲労やパフォーマンスは改善されていきます。また、良い姿勢を習慣化していくことで、怪我の予防などにもなるため結果的に生活の質(QOL)の改善にも役立ちます。
もし、姿勢のことでお悩みのことがあればいつでもご相談ください。
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