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座ったり腰を曲げた時に出る強い腰の痛みの正体は?

座ったり腰を曲げた時に出る強い腰の痛みの正体は?

 

 腰の痛みは時々感じる程度のものから、常に痛みを感じるケースなど様々です。その中でも特に多いのは長時間座っている時や椅子から立ち上がる時、また腰を前にかがめた時に出る強い痛みです。多くの場合その腰痛の原因を特定することがで来ますが、中には特別に原因が見当たらないのに痛みを感じるケースがあります。

 今回のブログではそんな原因が分かりずらい腰痛についていくつかご紹介します。

軸性腰痛

 

 痛みが腰の部分にだけ限局して起こる腰痛のことを「軸性腰痛」と呼びます。この腰痛は急性•慢性どちらでも起こり、以下のような症状を伴うことがあります。

 

・少し動くこともできないほどの強い痛み。

・押圧すると痛みを感じる。

・痛みを腰の奥で常に感じる。

 

 軸性腰痛は様々な原因が考えられます。椎間板の変性、椎間板ヘルニア、仙腸関節機能障害など、構造的に痛みを引き起こす腰痛の原因は、多くの場合これに当たります。また、脊柱を支える靭帯や筋肉などの影響でも軸性腰痛は起こります。

 

 もし座っている時に腰痛が強くなり、立ち上がり動き出すと楽になる場合は、腰部での椎間板ヘルニアの可能性も考えられます。

脊柱起立筋群の過緊張

 

 慢性的な腰痛がある場合、腰を支える「脊柱起立筋群」が必要以上に緊張を起こし、痛みが出るケースもあります。特に次のような動作をした時に痛みを強く感じます。

 

・何かを取るためにかがんだ時

・座ったり立ち上がる時

・階段を登る時

 

 もし上記のような動きをした時に腰痛が強くなるようでしたら、脊柱起立筋群の過緊張による腰の痛みが考えられます。

尾骨痛

 

 尾骨痛の場合転倒など何らかの外傷によって起こるケースが多く、痛みが慢性化しやすいのが特徴です。尾骨痛の痛みが強くなる動作としては以下のようなものが挙げられます。

 

・座ること

・骨盤を後傾して座ること

・固い椅子などに座ること

・座った状態から立ち上がる時

 

 尾骨痛は立っている時は痛みが治まっている傾向が強くあります。また座っている時も骨盤を立て尾骨を当てないように座ることで、痛みを和らげやすくできます。

仙骨部腫瘍

 

 稀なケースではありますが、仙骨に腫瘍ができることで座っていたり、立ち上がる時に痛みが出ます。仙骨周辺で起こりやすい腫瘍の代表は「軟骨肉腫」です。症状は腰痛と座っている時の腰の痛みですが主ですが、一般的な腰痛と勘違いしやすいため、発見が遅れるケースもあります。腫瘍が大きくなるにつれて坐骨神経痛や、排便・排尿障害が起こるのも特徴です。

病院に行くタイミング

 

 強い腰痛があり痛み止めや運動療法、カイロプラクティックなどの徒手療法を試しても効果が出ない場合は、病院での検査が必要となります。腰痛は上記で述べたもの以外でも、重大な病気が隠れていることもあり、画像診断などが必要になるためです。

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