鵞足炎について

鵞足炎とは

 

 鵞足とは膝の内側にある三つの筋肉の腱(半腱様筋、薄筋、縫工筋)が付着する場所のことを呼び、この付近で炎症が起こり痛みを引き起こすことを鵞足炎と呼びます。鵞足炎で痛みを引き起こすのは、腱と脛骨の間にある滑液包と呼ばれる袋状の組織で、普段は腱と骨が直接当たらないようにクッションの役割をしていますが、使いすぎなどにより炎症を起こすと腫れ上がり痛みを引き起こす原因となります。

 

原因

 

 鵞足炎は多くの場合膝の使いすぎや強い負荷がかかることで起こります。その他の原因としては以下のようなものがあります。

 

・サッカーやテニスなど身体の切り返しが多いスポーツ

・硬いハムストリングス

・急激な体重増加

・運動前の準備運動の不足

・内側側副靱帯損傷の経験がある

・変形性膝関節症

鵞足炎はどのくらい続くのか?

 

 鵞足炎の症状は通常6〜8週間ほどで回復すると呼ばれています。ただし、炎症度合いが強かったり、適切ケアを怠るとそれ以上の期間を回復までに要することもあります。

症状

 

 鵞足炎の症状には以下のようなものがあります。

 

・少しずつ悪化している膝の痛みがあり、休むと痛みが和らぐ

・階段を登ったり、運動中に痛みが悪化する

・膝内側の関節より指2本ほど下の部分に痛みを感じる

評価方法

 

 鵞足炎を評価する場合は、カウンセリングにて膝のどの部分に痛みを感じているかの確認や、どんな動作で痛みが強くなるか、普段から膝を酷使するようなスポーツや仕事を行なっているのかを確認します。

 

 次に身体検査として直接膝の状態を確認し、痛みを感じている場所に腫脹の有無や、関節を動かした時に痛みが強くなるかなどを確認します。

 

 鵞足炎の症状とよく似た病態として膝内側部分の疲労骨折が考えられるため、状況によっては医療機関での画像診断が必要なケースもあります。

対処方法

 

 鵞足炎の対処方法には以下のようなものがあります。

 

・NSAIDsなどの痛み止め

・休息期間を作る

・炎症を抑えるためにアイシング

・キネシオテープによる保護

・カイロプラクティック・整体などの徒手療法

 

 上記の方法を試しても症状の改善が見られない場合は、痛み止めの注射や外科的な手術などが検討されます。

再発・予防に重要なこと

 

 鵞足炎の予防するためには身体の使い方を見直すことや、適切な運動療法、膝の負担を減らすために体重のコントロールなどが重要となります。特にストレッチやトレーニングなどはトレーナーやカイロプラクター・整体師など身体の専門家に適切なアドバイスをもらうのが重要となります。

カイロプラクティックケア

 

 鵞足炎に対する施術を行う際には、まずは痛みの減少を目的とし、その後再発・予防を目的とした施術計画が重要となります。炎症が強く患部に触れることができない場合を除き、基本的には足部や膝関節のモビリゼーションや、脊柱に対する調整(アジャストメント)、鵞足に付着する筋肉(半腱様筋・薄筋・縫工筋)へのアプローチを中心に行い、キネシオテープなどの補助を行い痛みの改善を行って行きます。

 

 また、再発予防としてストレッチや運動療法をお伝えし、ホームエクササイズとして実施してもらいます。鵞足炎でお悩みの方は一度ご相談ください。