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ストレスについて

ストレスとは

 

 人は誰でも人生の中で大きなストレスを経験します。現代人の生活は忙しく個人や家族間の問題、運動の不足など人間がストレスを抱え込む要因が数多く考えられます。そして問題なのはこれらのストレス要因によって、生活の質(QOL)に悪影響を与えることです。

 

 またストレス反応の特徴として、仕事に遅刻しそうで急いでいる時であろうと、森で熊に追いかけられている時であろうと、同様の生理的反応が身体に起こり、ストレスホルモンが作られます。つまりどのような刺激であれ、ストレス反応は基本的には同じということになります。

  

 2つの例はどちらも精神的ストレスの例ですが、ストレスには他にもいくつか種類が存在します。そこで今回は主な3つのストレスについての説明と、ストレスを少しでも和らげる対処法についてご説明します。 

3種類のストレス

 

 ストレスには大きく精神的、化学的、肉体的の3つの種類が存在します。

精神的ストレス

 

 ストレスという言葉を聞いて1番連想するのはこの精神的ストレスだと思います。予想もしていないような人生の変化は、大きなストレスの要因となります。引越し、転職、愛する人との別れなどがこれに当たります。ただし、どのような理由にしろ、身体では同じ反応が起こります。

科学的ストレス

 

 これは食事や薬など体内に取り入れるものによって起こるストレスのことを指します。肉類やマーガリン、糖分を多く含む食事をしていると、細胞が炎症を起こしやすくなり、ストレスホルモンが発生します。

肉体的ストレス

 

 長時間のデスクワークなどによる不良姿勢、慢性的な痛み、急性の外傷など日々の生活の中で、このような肉体的ストレスは多く存在します。そして肉体的な痛みは他の原因と同じように、ストレスホルモンを作り出すきっかけとなります。

ストレスを和らげるための三つの方法

 

 以下の三つは生活の中で取り組め、ストレスを軽減させます。

マインドフルネス

 

 呼吸の仕方を訓練することや瞑想、食事をゆっくり食べるなどがこれにあたります。

 

食べ物に気をつける

 

 肉類や加工品、糖分を多く含む食事を続けると、細胞が炎症を起こしやすくなり、ストレスホルモンを作り出す要因となります。偏った食事には気を付けながら、抗炎症作用があると言われるオメガ3系の油(青魚、フィッシュオイル、しそ油、えごま油など)を積極的に取りましょう。

運動習慣をつける

 

 日常的にストレッチや運動を行うことは、ストレスの軽減に高い効果が期待できます。多くの人は運動は脂肪を燃やす効果だけと考えていますが、運動することで、ストレスホルモンが減少しやすくなり、健康状態も上がりやすくなります。

最後に

 

 ストレスの多い現代人の生活では、どのようにすれば解消できるのかと多くの人が悩んでいると思います。お勧めとしては色々なことに取り組むのではなく、まず一つ続きそうなことを見つけ日常で取り組んでみてください。

 

 例えばそれは一駅手前で降りて歩くことや、1日の食事の中で一食だけはヘルシーなものにするなどで構いません。重要なことはストレスなく如何に続けることだからです。

 

 やってはみたものの、ストレスが原因で腰痛や肩こりがとれないということであれば、一度当院にご相談ください。