テニス肘について

テニス肘とは

 

 テニス肘は正式名を「外側上顆炎」と呼び、肘の外側上顆と呼ばれる場所に付着する筋肉や腱、靭帯などが使い過ぎにより炎症を起こすことで、肘の外側から前腕にかけて痛みが起こる症状のことです。

 

 テニスでラケットを振ることで起こりやすいことから「テニス肘」という名前がつけられましたが、テニス以外でも日常動作でも痛みを引き起こすこともあります。特に大工さんやパソコンのマウス操作が多い人、ギターを引く人なども外側上顆炎になりやすいです。

どのように起こるのか?

 

 肘の関節には筋肉、骨、靭帯や腱などの組織が多く付着していることや、肘の関節を構成する上腕骨遠位端は、橈骨や尺骨と繋がりやすくなるために、骨が突起の多い形になっているため炎症が起こりやすいです。特に肘の外側上顆には手首の伸筋群が多く付着しており、その中でも短橈側手根伸筋が付着する腱部分に痛みが強く出ると言われています。

 

 力が加わった状態で手首を曲げ伸ばしすることで、外側上顆に付着する腱の微小断裂が繰り返され、筋肉の痛みや硬さなどを引き起こします。

 

 テニス肘の痛みや硬さは徐々に進行していくため、多くの人が日常生活に影響が出始めると対応しようとするため、回復まで時間がかかる傾向があります。

テニス肘の症状

 

 テニス肘は長年の使いすぎにより微小断裂を繰り返すことで痛みなどが出るため、通常は時間をかけて症状が進行していきます。症状の特徴としては以下のようなものが挙げられます。

 

・利き腕の肘の痛み:通常利き腕を多く使うため、利き腕に痛みを強く感じやすくなります。

・焼けるような痛み:痛みが進行していくと、焼けるような痛みが肘から前腕にも広がり、日常生活にも支障が出るようになります。

・動かした時に痛み:テニスをしている時などは強い痛みがあるが、休んでいると楽になることが多いです。

・手で物を掴んだりすることが難しくなる:手首に関わる筋力の弱化が見られると、蓋を回したりなどの掴む動作が上手くできなくなります。

リスク要因

 

 テニス肘は繰り返し肘に負担がかかる動作を行うことで発症するため、スポーツや仕事で肘を頻繁に使う人は必然的にリスクが上がります。また、それだけではなく以下のような要素も、テニス肘を引き起こす原因となります。

 

・年齢:30代を超えるとテニス肘を起こしやすいと言われています。

・準備運動不足:運動前にストレッチなどの準備をせずに行ってしまうと、筋肉の微小断裂を起こしやすくなり痛めやすくなります。

・合わない道具の使用:小さすぎるor大きすぎるテニスラケットなどを使うことで、肘に負担が強くなるります。

・過去の外傷:過去に肘などをけがした既往があると、痛みが発症する可能性が上がります。

評価方法

 

 テニス肘を判断する上で重要なのは、他の病気の原因がないかを確認し除外することです。そのために直接肘の状態を見るのに加えて、画像診断を用い肘の骨折や、関節炎、神経の絞扼障害がないかを確認する場合もあります。以下がその進め方になります。

身体検査

 

・肘の曲げ伸ばしをした時に、しっかり動かせるのかどうか、また動かした時に肘の外側に痛みがあるのかも確認します。

・肘の関節に対し力を加え抵抗してもらった時に痛みがないかを確認します。

・肘の外側を直接触り痛みの有無や、腫脹などがないかを確認する。

カウンセリング

 

・どのような痛み方かの確認。

・テニスなど肘を多く使うスポーツをやっているか。

・痛みで眠れないことはあるか。

・ぶつけたりなどの外傷はないか。

・何か薬を服用しているかどうか。

・痛みが出始めてからどのくらい経過しているか。

・肘を動かすと痛みが強くなるか。

テニス肘に対するカイロプラクティックケア

 

 カイロプラクティックケアでテニス肘の施術を行う際には、痛みや腫脹、痺れなどがないのかを確認します。特に腫脹や痺れが強い場合は骨折や、神経の絞扼障害も考えられるため注意が必要になります。一通りの検査を行いカイロプラクティックケアが可能であると判断できた場合は、肘や手首の関節に対するモビリゼーションや筋膜リリース、脊柱に対する矯正(アジャストメント)を行っていきます。また、必要に応じてキネシオテープも用います。

 

 脊柱を含む肘・手首の関節の機能を正常に戻すことで、肘に掛かる負担の軽減見込め回復までの期間の短縮可能となります。テニス肘でお悩みの方は一度ご相談ください。