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胸郭出口症候群について

胸郭出口症候群について

 

 胸郭出口症候群は頚椎から出る腕神経叢と血管が胸郭の出口部分(第一肋骨と鎖骨)圧迫されることで、肩、腕、首に痛みや痺れを引き起こします。

胸郭出口症候群の原因

 

 胸郭出口症候群は主に以下のような要因で起こります。

 

・外傷:交通事故や転倒によって胸郭出口の圧が強くなり腕神経叢や血管束を圧迫し症状が出ます。

・繰り返し行われる動作:野球やバレーボールなど肩を使うスポーツや、建築現場で重いものを肩で担ぐような動作を繰り返すことで症状が出るリスクが上がります。

・不良姿勢:肩が前方に丸まり首が前に出ているような姿勢を取ることで、神経と血管が圧迫されやすくなり症状が出やすくなります。

 

 上記以外の理由でも胸郭出口症候群は起こります。状態をできるだけ早く改善させるためには、専門家による正確な身体の評価を行うことが重要となります。

よくある症状

 

 胸郭出口症候群では下記の症状が特徴です。

 

・手、腕、肩、首に感じる痛みがあり、痛みの度合いは鈍く感じるものから鋭く感じるものまで様々です。

・指や腕の力がうまく使えなくなり、使うとすぐに疲労してしまう。

・手や腕の腫れ

・頭より上に手を伸ばすことが難しくなる。

 

 上記以外にも胸郭出口症候群の症状はたくさんあります。

胸郭出口症候群によって首の症状が出る理由

 

 胸郭出口症候群の症状は神経と血管のどちらが絞扼されるかによって首に感じる症状の感じ方が変化します。仮に神経が絞扼された場合、チクチクした痛みや痺れを首に感じます。反対に血管が絞扼された場合は、血流障害によって首に熱さや寒さなどを感じるようになります。

胸郭出口症候群の評価方法

 

 胸郭出口症候群の症状は他にも似たようなものもあり、正しく評価するのが難しいです。なのでカウンセリングで状態の把握と、整形学・神経学検査などを用い正確に評価することがポイントとなります。その時のポイントは以下のようなところです。

 

・施術前にカウンセリングする時に、症状がいつ頃から始まり、どのような痛み方や感じる場所などをしっかりと確認する。

・整形学・神経学検査などで状態を評価することは胸郭出口症候群の場合非常に重要となります。ポイントとしては、指の筋力が使えているのかや、斜角筋や肋骨、小胸筋にそれぞれストレステストを行い、症状が誘発できるかなどを確認します。

胸郭出口症候群にトリートメント

 

 カイロプラクティックでは背骨、鎖骨、肋骨の動きを確認し、どの場所での絞扼が強いかを見ていきます。必要な箇所に対し調整(アジャストメント)と周囲の筋肉へのアプローチを行い再度評価を行います。また、簡単なストレッチ方や筋力トレーニングなどをお伝えし、再発しづらい身体作りを目指していきます。