背中の痛みとは?
背中の痛みが起こる大きな要因は不良姿勢や筋肉の使い過ぎによるもの、外傷などの怪我により起こるものと様々な理由があります。ケアの方法は自宅で休養や簡単な運動、カイロプラクティック・整体などの徒手療法などがあります。
そもそも背中とは首の付け根から下部肋骨のあたりまでのことで、この間には胸椎と呼ばれる12個の背骨によって構成されています。背中の痛みは通常この間のどこかで起こり、痛みを表現するときに「突っ張るような」や「鋭く焼けるような」と訴え、筋肉や関節に問題が起こっている場所を指差します。
背中の痛みの主な原因
背中の痛みは首の痛みや腰痛などよりは頻度は少ないです。海外の論文によると男性で10人に1人、女性で5人に1人が背中の痛みに悩まされているということです。「海外の論文はコチラ Occupational Medicine」背中の痛みの原因は次のようなものになります。
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不良姿勢と筋肉の問題
不良姿勢と筋肉の問題:筋力トレーニングや有酸素運動などを通して私たちは筋肉の良い状態を保っています。反対に筋肉を上手に使えないことで身体の状態は崩れやすくなります。例えば、背中にある脊柱起立筋群は誤った姿勢で長時間座ることで、簡単に筋肉のバランスを崩しやすくなります。また、デスクに座っている時頭を前に突き出したいわゆる「上交差症候群」を誘発するような姿勢は重力の影響を受けやくすなり、背骨や椎間板筋肉のバランスを崩しこりや痛みの原因となります。「上交差症候群についてはコチラ」
座っている時筋肉のバランスを崩さないようにするためには正しい姿勢で座り、こまめに立ち上がりストレッチなどをすることが有効です。姿勢維持する筋肉やスタンディングデスクなどを使用することも有効です。筋肉の状態を良くしていくためには時間がかかりますし、最初何から行うことが良いのか分からないものです。そんな時はカイロプラクターや整体などの専門家を訪れ、胸椎を含む身体の状態をあげながらトレーニングのアドバイスをもらうことをお勧めします。
筋肉の使いすぎ
背中を支える脊柱起立筋の使いすぎも背中の痛みの原因となります。繰り返し行うことで筋肉が損傷しや炎症を起こし、回復する過程で固まりやすくなることが原因です。例を挙げると野球のピッチャーが投球動作を繰り返し行うことなどした時などがこれに当てはまります。また仕事で重いものを常に持ち上げる動作を繰り返す人も、筋肉が損傷や炎症、固くなりそのままにしておくと慢性腰痛にも繋がります。
筋肉の使いすぎに対するケアはまず痛みが出ている箇所を休めること、またアイス&ホットパックを使い血流の循環をよくすることも効果的です。また、痛みを繰り返さずに予防していくためには、身体の使い方を変えて痛みが強く出る場所を使いすぎないようにすることも重要です。
怪我などの外傷
過去に負ったものも含め怪我などの外傷は背中の痛みを引き起こす原因になります。怪我の原因は以下のようなものになります。
・交通事故 ・転倒 ・仕事中の怪我 ・誤った姿勢で重いものを持った時など様々です。怪我は負ったのがすぐわかるものもあれば、後になって痛みがで始めることもあります。外傷による怪我は重度のものが多く、骨折や慢性的な症状、神経障害なども伴うケースがあります。状態を回復させるためには適切な専門家に見てもらう必要性があります。
椎間板ヘルニア
椎間板は上半身の重さを支えたり、上下の椎体同士がぶつからないようにする役割もあります。椎間板ヘルニアは腰部に起こることが多いですが、背中(胸部)に起こることもあります。椎間板ヘルニアは中心部にある髄核が過度な荷重が繰り返されることなどによって、椎体後面に膨隆または突出し、神経根などに影響を出します。椎間板ヘルニアの場合、例えほんの少し神経に触れているだけでも肩周りや腕などに痺れを引き起こすこともあります。時間の経過とともに症状が落ち着くことがほとんどであるので、痛み止めの薬などが処方されることが多いです。
筋膜の痛み
背中の痛みは背中の筋肉などを取り囲む筋膜からも影響を出します。筋膜の痛みは怪我をした後や使いすぎなどによって起こります。慢性した筋膜の痛みは例え怪我が癒えても残ることが多いです。筋膜の痛みが慢性化する仕組みは詳しくはわかっていませんが、カイロプラクティックなどの徒手療法は効果があると言われています。
背中の痛みを予防する方法
上記の全ての痛みを予防する方法というのは難しいですが、日常生活の中で少し気をつけるだけで防げるものも多くあります。下記に書くもののようなことです。
・長時間同じ姿勢が続くようであれば、こまめに休憩を入れストレッチなど身体を動かすようにする。
・運動を始める前に、簡単なストレッチを行うようにする。
・重いものを持ち上げるときは身体を捻ったり、腰だけを使って持ち上げないようにする。
・カイロプラクティックなどの徒手療法で定期的なケアを行う。
・普段の姿勢や歩き方に気をつけてもし必要であれば腰をサポートするような道具などを使用する。
最後に
背中の痛みのほとんどは普段の生活スタイルから起こります。なので、普段の生活に簡単な運動やストレッチを取り入れるだけで大部分痛みは改善されることが多いです。ただし、慢性的に続く痛みの場合はカイロプラクターなどの専門家に背術を受けながら、必要な運動やストレッチを教えてもらうことが望ましいです。
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